今回は全国24ヶ所ある競艇場の中で三国競艇場をピックアップして予想に使えるコツを紹介していきます。
三国競艇場は堅いレースが多くても、利益を出すのが非常に難しい競艇場と言われています。
自信満々に買ったのにトリガミになってしまっては意味がないですよね。
トリガミにならないようにも、三国競艇場の特徴をしっかりと理解しましょう。
それでは、三国競艇場で使える予想のコツを紹介してきます。
三国競艇場はどんなところ
まずは、三国競艇場はどんな競艇場か紹介していきます。
三国競艇場は保区立地方で唯一の競艇場です。
日本海側の立地の影響で冬にはとても気温が低くなり、冬場は雪景色となってしまいます。
福井支部には絶対的エースの今垣光太郎選手を筆頭に、SG覇者の石田政吾選手・中島孝平選手、2015年ヤングダービー覇者の松田祐季選手などが所属しています。
三国競艇場は開設当初は九頭竜川の河口付近に作られていました。
当時は「九頭竜の三角波」とも言われていて全国屈指の難しい水面で、選手も恐れるほどの競艇場として名を馳せていました。
現在も特に冬場になると強い風の日が多く、ここをホームとしている選手は風に強いと言われています。
それもあり、強豪ひしめく近畿地方勢と肩を並べる実力者が福井支部には集っています。
三国競艇場の水面図
まずは、三国競艇場の水面図を確認して特徴を見ていきましょう。
三国競艇場の特徴と言えるのは「コース幅」が最大の特徴でしょう。
スタートライン上のコース幅は、なんと62メートルもあり、全国の競艇場の中でもトップクラスの広さになっています。
この広さによってアウトコースの田酒は1マークまでの距離が遠くなってしまい、攻めきるのが非常に難しくなっています。
「まくり」での決着率は全国でも低く、ダッシュ勢には厳しい競艇場と言えます。
また、1マークの振りは15メートルと全国の競艇場の中でも大きい方なのでインが不利に思えてしまいますが、コースの幅などの影響もあり、やはり内側の3艇が有利な競艇場となっています。
また、2マーク側ではピットからの距離が150メートルと長くなっています。
この長い距離のせいで、枠なり進入率は低めとなっています。
三国競艇場の水質を解析!
三国競艇場の水質は淡水で、プール型水面となっており、流れや水位の変化のない水面となっています。
選手向けのアンケートでは三国競艇場の水面は「硬くて乗りにくい」との声も聞きます。
冒頭で説明したように、アウト側からの攻めが効きづらい水面と硬い水質なので、スタート重視の競艇です。
また、三国競艇場ではオリジナルの展示データが公開されています。
通常の展示タイムの計測はバック側スリット裏から150m区間ですので、伸びが反映されます。
これに対して、「直線タイム」はターン後を計測するため、出足や行き足が反映されます。
そして、「まわり足タイム」は文字通りまわり足が反映され、「半周ラップ」は総合的な判断の参考に使えます。
展示タイムは引き波の少ない1号艇が良く、後の枠番ほど落ちていくことや、展示タイムを出す選手と出さない選手がいるので注意が必要です。
また、三国競艇場の公式アプリを使用すると展示タイム公開後にプッシュ通知を送ってくれるので、便利に使う事ができます。
三国競艇場の風の影響
三国競艇場の開催レースの中で右横風は15%程度と少なく、主に追い風で、次に向かい風が多い傾向となっています。
風向きごとの1着率について下記にまとめたので紹介します。
・右横風や追い風が吹く事でインの1着率がやや上がる傾向にあります。
・追い風では2コースの一着率が上がります。
・向かい風では3コース・4コースの1着率が上がります。
・風速に比例してインの勝率が下がっていく傾向があります。
深く掘り下げる事はしませんでしたが、上記の内容を頭に入れてコツとして覚えておきましょう。
コースごとの決まりて
三国競艇場でのコースごとの決まり手に違いがあります。
そこで、コースごとの決まり手を紹介していきます。
1コース
1コースの1着率・二連対率・三連対率ともに、平均程度となっています。
追い風が多く、ダッシュが利きにくい水面の割には、インがそこまで強くはありません。
2コースや3コースが強いことが大きな理由とも言えます。
優勝戦になると非常に高い勝率となってきます。
高グレードレースでは平均程度の勝率となっています。
この事から、優勝戦では狙い目になってくるかもしれませんね。
2コース
2コースの1着率・二連対率・三連対率は全てトップクラスになっています。
追い風でインが流れた場合に2コースの差しが決まる傾向が強くなります。
三国では2コースが狙い目となってくるでしょう。
また、高いグレードコースになっても高い1着率をキープしています。
3コース
3コースの1着率・二連対率・三連対率は、平均程度になっています。
「まくり」で決まる事が多いのですが、他の競艇場よりも「差し」の比率が高くなっています。
これは2コースと同じ理由ですね。
ダッシュが効きにくい水面ということもあるので、カド受けの3コースが残ってヒモになりやすい傾向です。
4・5・6コース
4コース、5コース、6コースの1着率・二連対率・三連対率はかなり低くなっています。
全国の競艇場と比べても非常に低い結果です。
決まり手では「まくり」が少なく、「差し」と5コースの「まくり差し」が高くなっています。
2号艇の勝率が非常に高い!
まずは、直近1ヶ月の三国競艇場のレース結果を調べてみました。
調べた結果、1号艇の1着の勝利手ゃ49.2%となっていました。
この数値は1号艇の勝率がそこそこ安定しているる丸亀競艇場と同じで、2回に1回は1号艇が勝利している計算になります。
競艇自体は1号艇が勝ちやすく、インコースが有利な競技と言われています。
2回に1回の割合で勝利できれば、十分に勝率は高いのでは?と思えますが、1号艇の勝率が最も高いのは大村競艇場の70.8%となります。
大村競艇場の数値と比べると20%近くも差があるので、この数値は高いものとは言えないでしょう。
では、三国競艇場ではどの艇を軸に考えれば良いのでしょうか?
それは、三国競艇場でメインとして予想する艇は1号艇ではなく、2号艇となります。
三国競艇場の2号艇の勝率は22.3%となっています。
この数値は全国24ヶ所ある競艇場の中でも第一位の数値となっています。
2号艇の勝率が高いと言われている戸田競艇場でさえも20.5%という数値なので、それをさらに上回る結果となっています。
ではなぜ、三国競艇場の2号艇の勝率は他の競艇場と比べても勝率が高く、インコースの勝率が高めになっているのでしょうか?
その理由は三国競艇場の場所にあると言われています。
三国競艇場の立地は小高い丘に囲まれいるため、風がレースに大きな影響を与えてきます。
競争する水面はスタート側62メートル、バックストレッチ側73メートルと非常に広い作りなので、強風が吹くとうねりも大きくなりイン逃げの展開に恵まれ、年間通して風の影響でインコースが有利な状況が作られます。
但し、この風の影響で有利になるのは1号艇ではなく2号艇です。
イン逃げとなる展開に恵まれれば1号艇が最適性ですが、第一マークを旋回する際にうねりで1号艇が少しでも流されると、2号艇、3号艇が差し切る展開に一転するので、三国の2号艇は他の競艇場に比べて勝率が勝ることに繋がっています。
それならどちらにしてもインが有利に変わらないから、1号艇と2号艇を軸にして舟券を買ってれば儲かるんじゃない?
なんて、安易な考えで三国で勝負する方も少なくないでしょう。
高配当が狙えない
三国競艇場は高配当が狙えない競艇場です。
上記で説明した通り、三国競艇場はインコースが非常に有利な競艇場となっています。
このことからも勝率が明確になってしまう分、舟券の投票率が偏りがちで、オッズが下がってしまう傾向にあります。
そのため、的中率は高いけど、回収率はマイナスになっていまった、なんて話も良く耳にします。
的中してもトリガミでは意味がないですよね。
トリガミを防ぐ対策としては、買い目を減らしていくことや、投資金額を増やしたり、資金配分をしっかりと行う事が必要です。
しかし、的中することが前提なので、不的中の場合にはマイナスの額が多きくなってしまいハイリスク、ハイリターンの買い方になってしまいます。
加えて、三国競艇の4号艇よりも外のコースの勝率は他の競艇場に比べて非常に低く、一攫千金が狙えるような波乱の展開は期待できないので、1度の不的中が致命的なダメージになってしまいます。
投資金額を増やしながら連勝しつつ、荒れそうなレースを見極めなくてはなりません。
このような事からも三国競艇場では「勝てない」「予想が難しい」などとも言われているのかもしれません。
三国競艇場の季節ごとの予想のコツ
三国競艇場では季節ごとに1コースの1着率が多少変わってきます。
また、風向きや風の強さなども変わってくるので、季節ごとの予想のコツとなる部分を紹介していきます。
三国競艇場の春
三国競艇場の3~5月は、季節の変わり目となるため風の向きと強弱も日替わりになります。
スタートが揃いにくく、まくり差しが決まる展開が多い傾向にあります。
1コース1着率│54.0%
三国競艇場の夏
三国競艇場の6~8月は、海からの強めの風が吹き、追い風の水面になります。
追い風の影響でインのターンが流れて2コース,3コースの差しの展開となることもあります。
1コース1着率│48.7%
三国競艇場の秋
三国競艇場の9~11月は、4月から使用したモーターも平均値が出されるこの時期、狙い目モーターが固まります。
時期を通して走りやすい水面となり、人気通りの展開となることが多いです。
1コース1着率│53.5%
三国競艇場の冬
三国競艇場の12~2月は、強い追い風の季節風で1マークは荒れることが多い。
もつれる展開も増えるので、周回展示で荒れ水面の乗り方を確認する必要性が出てきます。
1コース1着率│50.0%
三国競艇場の予想のコツまとめ
この記事では三国競艇場で使える予想のコツをまとめました。
三国競艇場で予想する際にコツとして頭に入れておきたい部分としては
1コースは平均程度
2コースはトップクラスに強い
3コースも平均上位
ダッシュ勢は下位
「差し」比率が高い
「まくり」比率は低い
高グレードレースでも成績は同様の傾向
高グレードレースでは、より「差し・まくり差し」傾向
などが挙げられるのではないでしょうか。
高配当が狙えないと言われている三国競艇場で堅いレースが多くなっていますが、予想のコツをきちんと掴み予想していってください。