今回は競艇場の一つである江戸川競艇場の予想のコツをいくつかご紹介いたします。
競艇場は全国に24箇所ありますが地方ごとに水質や天候、選手の得意コース等がありますので単純にこの選手だから勝てるというものではありません。
少しでも予想の的中率を上げるには色々な情報を取り入れる必要があります。
競艇で負けを少なくする為にその方法をご紹介していきます!!
江戸川競艇場ってどんなところ?
江戸川競艇場はボートレース江戸川とも呼ばれていて、東京都江戸川区にあります。
全国で唯一の河川の水面を利用した競走水面になっています。
また、日本最東端の競艇場でもあります。
電車で利用する場合は、JR平井駅、東西線西葛西駅、都営新宿線船堀駅から無料送迎バスを利用できます。
大抵の競艇場はスタンドの対岸に大型モニターが設置してあるのですが、江戸川競艇場には大型モニターがありません。
その理由は真上に首都高があるために設置できないのだそうです。
その代わりにスタンドの2マーク側に小さいモニターが設置してありますが、レース観戦しながらモニターを確認することが出来ず、横を向かなければいけないので非常に見にくいものなっています。
尚、首都高側からは防音壁が高くなっている為見ることができません。
ですが大型モニターが無い影響で、対岸からもレースを観戦することができます。
又、河川を利用している影響で、スタンドが堤防の役割をしている為、階段状になっているので舟券購入後に観戦するにはこのスタンドを登る必要がありますので何度も行ったり来たりを繰り返していると疲れてしまいますね。
ユニークな点は建物とスタンドの間は都道となっておりレース開催日は締め切られ、レースの開催されていないときは道路として利用されています。
ですが競艇に興味のない方には開催日がわからないので締まっているかどうかも調べられません。
よってこの都道を利用する方はほとんどいないそうです。
江戸川競艇場の特徴は?
全国に24箇所ある競艇場でも唯一、河川の水面を利用した競艇場です。
河川と言っても河口近くにあるため、水質は海水です。
年中風の影響を受けやすく、そのためにレースの中止がよく発生します。
又、川の流れの影響を受けるのも特徴ですね、他にも河口に近いことから上げ潮や下げ潮による水位の影響を受けやすいです。
日本全国でも一番天候や波、水位の影響を受ける競艇場なのでは無いでしょうか。
そのために、競艇場の中でも屈指の難水面と選手達の間でも言われているそうです。
過去には江戸川競艇場で出場することを拒否する選手もいたそうです。
現在は原則として競艇場への斡旋拒否は選手会と施行者との話し合いでできなくなったため、全選手が出場しなければいけないそうです。
それでも斡旋後に欠場する選手もいるようです。
そのくらい走るのが難しい水面なのでしょうね。
艇界トップクラスの選手でも旋回に苦戦することが多々ある競艇場ですが、逆に得意とする選手もいるようで、実力が逆転することが多く、高配当を狙える競艇場としても有名です。
特に潮流と風向きがぶつかり合うと波長が長いうねりを伴う波水面となり、波乗り技術の差が大きく出る事になります。
そういった日はレースが荒れやすいので「江戸川巧者」と呼ばれる選手に賭ければ大きく稼げるかもしれませんね。
進入についてはほとんどの全レースが枠なり進入となり、選手達の間でも暗黙の了解となっているようです。
ピットを離れた選手は他の競艇場と同様に第2ターンマークを旋回してスタート体勢に入りますが、ピットの位置の関係でターンマーク近くにあるポールを避けながら待機行動に入らなければなりません。
その後、バックストレッチ側に向かうに辺り各艇がポールとの衝突を避けるため、暗黙の了解でアウトコースはインコースに割り込む事がなくなっているようです。
これが枠なり進入になってしまう原因のようです。
江戸川競艇場は1号艇の勝率が低い
江戸川競艇場は全国でも1号艇の勝率が非常に低い競艇場です。
江戸川競艇のピットは他の競艇場と違い川なので、観客席側の岸を利用する他なく、ピットを離れて方向転換を開始するまで70メートルとかなり短くなっています。
尚、他の競艇場の距離は大体100メートルくらいあります。
加えて、江戸川競艇の第1マーク付近の幅はかなり狭く、スタート方向に正対してから第1マークに達するまで34メートルも横移動しなければなりません。
そしてスタート側は川の流れと反対方向に向かってスタートするので、川の流れに逆らってスタートしなければいけません。
そのため加速があまりよくないので1号艇は不利な立場にあるのでしょう。
しかし、6号艇は逆に有利な立場にあります。
先ほど述べました川の流れに逆らってスタートする必要も十分な加速をしてからスタート出来ますし、江戸川競艇場の第一ターンマークは内側に吸い寄せられる流れになっており、第2ターンマークは逆に引き離される流れになっています。
よって江戸川競艇場は6号艇が有利だと言えるでしょう。
そしてもう一つ重要なのは経験と所属地だと思います。
江戸川競艇場はそれほど難しい水面であるので、間違いなく何度も走らないとうまく走れないと思います。
そのため経験のある選手はうまくさばくかもしれません。
所属地についても経験と同じ理由です。
所属が近いということはその競艇場を走るチャンスはそれだけ多いということです。
そのことから予想をするときは所属と経験についても確認しておくと良いと思います。
季節ごとのコツ
競艇は気温や風などによって大きくレースの流れが変わってきます。
ここでは江戸川競艇場の季節ごとの特徴をまとめたのでぜひとも予想に役立ててもらえるとありがたいです。
春の江戸川競艇場のコツ
春の江戸川競艇場は波についてはそこまで荒れませんが春一番と言われるように風が強い季節です。
そのことから風の影響をよく受ける季節ですね。
追い風の時はどの艇もそれなりにいいスタートを切れるのですが、向かい風の時は1、2、3号艇は上手く加速できず外枠の選手達が非常に有利になります。
ターンに関しては向かい風のときはブレーキにもなるのでスピードに乗った選手の助けになるでしょう。
よって外枠有利な季節だと思います。
尚、モーター交換時期は4月となっていますのでこの時期のレースは荒れやすくなっている点からも一番注目したい季節かもしれません。
夏の江戸川競艇場のコツ
夏は比較的安定した時期になっていますね。
モーター交換時期を過ぎてそのモーターの特性を理解した選手が多く、天候や波に合わせてモーターの調整が出来るようになります。
水温も高く、気温もそこまで猛暑になる地方ではないので走りにくい江戸川競艇場の中でも比較的安定した季節なのではないでしょうか。
秋の江戸川競艇場のコツ
秋にに入ると水温が下がってきて段々とレース展開が荒れてきます。
この時期は段々高波になってくるので風が安定していても波がよく立って走りにくい水面になる日が多いですね。
海風が入ってくるのでこの時期も外枠が有利になるでしょう。
尚、夏の終わりから秋の始めのころは台風が多く、河口にある理由からレースが中止になることも多いので気を付けてください。
冬の江戸川競艇場のコツ
冬は最も荒れる時期でしょう、海風も強風になりますし波の高さも大きいです。
この時期の江戸川競艇場は最も走りにくい時期となります。
予想を立てる際はクラスや枠に拘らず、いかに江戸川競艇場に慣れているかを考慮したほうが的中するかもしれません。
SG開催は無い!?
1955年からの長い歴史を持つ競艇場なのですが、これまでSG競走が開催された実績はありません。
その理由としては特殊性の強いコースなのが一番の原因なのでは何でしょうか、又、大型モニターが無い点や、場内観戦場に椅子が無い点もSG競走が開催されない原因なのではないでしょうか。
そういった改善が難しい面から、今後もSG招致は難しいと思います。
どうしてもマイナーな競艇場というレッテルを抜け出せない原因はそもそも場所が関係しているのではないでしょうか。
珍事件があります!
日本でも屈指の難水面と呼ばれる競艇場ですが、その影響を大きく受けたレースがありましたので下記にご紹介いたします。
■2001年4月2日11レース・・・波の高さが40cmもある中で優勝戦を開催
■2001年8月11日11レース・・・待機行動中に艇が転覆する
■2002年8月20日8レース・・・あまりにも波が高すぎレース続行が不可能になった
この事件は大体が開催レースの後半に起きてますね。
そのことから前半のレースよりも後半のレースの方が荒れやすい印象があります。
高配当を狙うのであれば後半のレースに賭けたほうが良いかもしれませんね。
まとめ
今回は江戸川競艇場についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
江戸川競艇場は競艇選手が出場を辞退するほどの難水面です。
そのためレースが荒れることも多く、高配当が狙える競艇場とも言われています。
そのために必要な要素を下記にまとめます。
■インコースの勝率が悪い
■アウトコースから攻める選手の勝率は全国でも高い
■暗黙の了解でほとんどのレースが枠なり進入
■川の流れに逆らってスタートするためスタートはダッシュスタートの選手が有利
■経験のある選手が有利
■ターンマーク付近は幅が狭い為減速をせざるをえないので直線のスピードがカギ
以上を頭に入れて予想をすれば的中率は大きく変わると思います。
ぜひとも展示タイムや地元選手などをしっかり把握して展開をしっかりと見極めましょう。