今回は全国に24ヶ所ある競艇場の一つの桐生競艇場の予想のコツとなるポイントを紹介していきます。
競艇場は全国各地に存在しているので、各競艇場ごとに水面・コース別成績・天候などによって結果が左右されるような特徴があります。
その競艇場ごとの特徴を把握すして、舟券を購入するのとしないでのでは雲泥の差が出てしまいます。
そこで、桐生競艇場の特徴を理解して、抑えておきたい予想のコツやポイントなどを徹底的に紹介してきます!
桐生競艇場ってどんな競艇場?
まずは、桐生競艇場はどんな競艇場なのか説明していきます。
桐生競艇場は群馬県みどり市にある競艇場です。
桐生競艇場は1997年には全国各地24ヶ所ある競艇場の中では最も北の最北端にあり、始めて「ナイターレース」を開催した「ナイターレース発祥の地」となっています。
この桐生競艇場では「ビーフシチュー」が有名で美味しい料理です。
他にも正門入口にある「高沢食堂」の鳥モモも絶品で、競艇ファンの中では、これを食べたくて桐生競艇場に足を運ぶ人も少なくないようです。
ナイターレースの発祥の地ということもあり、全国24ヶ所ある競艇場の中でも人気のある競艇場となっています。
主に開催されるレースとしては
・周年記念(G1)赤城雷神杯
・企業杯(G3)サッポロビールカップ
などがあります。
では、早速予想のコツとなるポイントを紹介していきます。
インが弱い競艇場!
まず、桐生競艇場の1つ目のコツとしては「インが弱い」傾向にある競艇場と言えます。
競艇ではインコースが圧倒的に有利と言えるかもしれませんが、桐生競艇場では1号艇を含めたインコースの勝率が全国基準で見ると著しく低くなっています。
これは、いくつかの理由がありますが、まず競艇場のコースの特徴にあると考えられます。
桐生競艇場の水面は全国の平均並みとなっていますが、ピットから第2ターンマークまでの長さがとても長くなっています。
ピットから第2ターンマークまでの距離が唐津・下関に次いで165メートルもあり、全国で3番目となる長さになっています。
そのため、ピット離れの状況によってはインコースを狙う事ができ、スタート前にレースが荒れてしまう場合もあります。
また、第2ターンマークから第1ターンマークまでの直線は、客席と並行になっていないようです。
このコース設計に関しては他の競艇場と同様と思われますが、桐生競艇場では加えて、アウトコースの艇も客席側にある突き出した障害物によって、内側に寄り走ってきます。
インコースの艇はアウト側へ、アウトコースの艇はイン側へ向かって走ってくるので、前提がコースの真ん中に寄るような形になって走るので第1ターンマークあたりでは混戦になりやすくなっています。
上記の様なコースの設計もあって、桐生競艇場ではインコースが完全に有利という事ではなく、レースが荒れやすい傾向となっています。
気温が低いとどうなるの?
次に桐生競艇場で予想を考えるコツは桐生競艇場が位置する場所を考えなくてはなりません。
桐生競艇場は標高127メートルの位置に水面があり、全国のレース上でも最も高い水面となっています。
また、最も標高の高い位置にある競艇場という事もあり、他の競艇場と比べても最も気温の低い競艇場となっています。
最も標高が高いとなると、当然大気中の空気が薄くなってしまいます。
そのため、大気中の空気が薄くなってしまう事でエンジンの出力が低下し、本来のパフォーマンスを出せない傾向があります。
エンジンの出力が弱くなってしまうのでパワー不足で出足が遅めのレース展開になる事が多いのですが、実は桐生競艇場はハイスピードのレース展開になる事が多いです。
なぜ、標高が全国の競艇場の中でも一番高い桐生競艇場でこのような事が起こるのでしょうか?
それは、標高の高さよりも気温が低い方がエンジンに対して影響が大きくなるからです。
標高127メートルと高い位置に位置する桐生競艇場だが、実際はこの標高の高さでも気圧は12hpa程度となっています。
これは、他の海面を使っているような競艇場と比較しても気圧は1%程度しか変わりません。
確かに、標高が高いとエンジンの出力が弱くなってしまうという事実はありますが、桐生競艇場では日本最北端でほかのレース会場よりも気温が下がりがちだったり、標高が高い分気温が下がりやすいなどの条件が重なり、気温の低下によるエンジンの出力の高さが際立ってくるのです。
では、なぜ気温が低くなるとエンジンの出力が高くなってくるのでしょうか?
それは大気中の空気は冷やされる事によって体積が減り、空気中の酸素の濃度が上がります。
そのため、同じ396.9ccのエンジンでも、それ以上の空気を取り込む状態になります。
エンジンの出力が高くなり、スピードが上がるのは良い事だと思いがちですが、実際はそうではありません。
スピードが上がってしまう事によって、アウトコースの選手にはあまり影響がないかもしれませんが、インコースの選手にとっては、かなりの影響となってきます。
エンジンの出力が高く事によって、当然加速性能が良くなるため、助走距離でのスロットルレバーの握り込みをわずかに遅くして調整する必要が出てきます。
特に1コースの選手はピットから出て、第2ターンマークをV字で沿うように進入するため、助走距離がどうしても限られてしまいます。
なので、スロットルレバーの握り込みで、エンジン出力高くなった物を微調整する必要がでてきます。
しかい、アウトコースの選手はスロットルレバーでの調整を行わなくても、助走距離を伸ばすだけで、エンジンの出力が高くなってしまったという問題を調整することができます。
上記の、「気温の低さ」や「標高の高さ」などの理由がインコースの勝率を下げてしまう要因とも言えるでしょう。
冬場の名物!「赤城おろし」に要注意!
桐生競艇場には名物とも言える「赤城おろし」という冬場に吹く強い風があります。
「赤城おおろし」とは群馬の中央にある赤城山から東南部において、冬場に北から吹く感想した冷たい強風の事を指すようです。
この「赤城おろし」は想像以上にかなり強い強風で、水面が大きく荒れてしまう原因となっています。
荒れた水面に慣れていない選手だと、どうしても不利で難しいレースとなってしまいます。
なので、「赤城おろし」が吹いている場合は地元に慣れいる選手の方が競艇場の特徴を理解しいるので強くなってくると言えます。
季節ごとの特徴
桐生競艇場では季節ごとに、強い風が吹きやすかったり、気温が下がったりと様々な条件に変わってきます。
桐生競艇場の季節ごとの特徴とコツをまとめましたの参考にしてみてください。
春
桐生競艇場の春の特徴は先程説明した「赤城おろし」と呼ばれる強風が吹く日が多くなってきます。
ホームストレッチで追い風となるため、1マークで白波が立ち荒れる事が多くなってきます。
そのため、安定版を利用するレースが多くなってきます。
安定版を使用するので、スピードをつけたターンでできない日が多くなりがちで、スロー有利な差し水面になってきます。
コツとしては集会展示でターンマークを外さずに回っているような選手を軸にして舟券を考えていくのがおすすめです。
また、地元の桐生の選手や徳島、長崎の選手は強風や荒れた並にも強いので軸として考えるのがコツかもしれません。
夏
桐生競艇場の夏は「ナイターレース」が始まる時期となっています。
夏場は「赤城おろし」のような風の影響が少なくなり、「まくり」の出番が多くなってきます。
桐生競艇場は標高が高いため、ナイター開催のレースは夏場でも気温が下がり、選手の方は走りやすい季節となってきます。
しかし、走りやすくはなってきても、昼と夜の気温差がかなり大きく、エンジンの調整が難しいので地元の選手に有利となってきます。
ナイターレースの場合は、年齢の動体視力の関係で若い選手からのまくりが、よく決まるようになってきます。
スタート展示で抜群のスタートを切るような選手は1マークの主導権を握ってくる可能性が高いのも特徴です。
秋
桐生競艇場の秋は夏場以上に昼と夜の気温差が激しくなってきます。
そのため、2回走りするような選手はモーターの調整に非常に苦労してしまいます。
そのため、モーターの調整の差がスタートからモロに影響してきてしまい、スリットが不揃いになってきたり、連勝するような選手が少なくなってきます。
桐生競艇場での勝率が高いような選手が調整方法を熟知していると言えるので、カドに入った場合は頭から狙っていくのも良いでしょう。
また、向かい風の日だったらインつぶれの高配当が狙える可能性が多いにあります。
冬
桐生競艇場の冬場はからっ風が吹くようになってきます。
冬場のからっ風は、かなり強い追い風として吹き抜ける為、1マークの並が非常に荒れてきます。
そのため、安定版を使用することも多くなり、選手としては乗りにくくなってくると言われています。
また、どの季節よりも気温が下がり、空気中の酸素の濃度が上がりエンジンの出力が強くなってくるので、中々難しいレースになってくるかもしれません。
風速が強くなってくると、並に強い選手の出番となってきます!
周回展示で座ったままターンをするような選手は本番で活躍することが少ないので、予想から外していくのも良いかもしれません。
まとめ
今回は桐生競艇場の予想に使えるコツのポイントを紹介しました。
桐生競艇場で予想を考えるコツとしては
・赤城おろしが吹くと1マークの並が荒れる
・地元選手や波や風に強い選手が有利
・インコースにあまり、信用を置かない
・気温差によって整備が難しいので、整備の上手い選手を選ぶ
などが挙げられるのではないでしょうか。
他の競艇場であるような、「○コースを買っておけば間違いない」などという様な買い方はせず、様々な要素を考えて舟券を買う事をおすすめします。
風が強かったり、気温が低かったりと、波乱が起きやすい条件が増える競艇場と言えるので穴狙いの方には絶好のボートレース場となっています。